トヨタ・イン・フィリピン―グローバル時代の国際連帯

トヨタ・イン・フィリピン―グローバル時代の国際連帯
遠野 はるひ 金子 文夫
社会評論社
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日本ではほとんど知られていないが、世界の労働界ではよく知られているフィリピントヨタ社の労働争議。労働権を侵害した世界最大級の自動車メーカーが、現地政府を脅して意のままにするという絵に描いたような構図が、争議を政治的なものにした。資本の自由か規制か。企業の利益か労働者の基本権か。支援の波は、多国籍企業を規制しようとする潮流にのって日本から世界へと広がる。


遠野 はるひ
1951年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。「アジアの女たちの会」などで、多国籍企業の労働問題、買春観光・基地買春・移住労働者などの調査・支援活動をする。現在は「横浜アクションリサーチセンター」代表、「ピープルズプラン研究所」運営委員。「フィリピントヨタ労組を支援する会」、「オルタモンド」事務局で多国籍企業の規制にとりくむ

金子 文夫

1948年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。横浜市立大学教員。「横浜アクションリサーチセンター」で、日系多国籍企業、日本のODA、FTA、東アジア共同体、国際連帯税などについて研究する。「フィリピントヨタ労組を支援する会」事務局、「オルタモンド」運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)